商業輸入におけるメモ,NACCS

その他 販売

通関業者への書類やり取りは発送側が用意した住所・荷物中身書類などで勝手にやってくれる。責任が発生するため、通関業者は信用できる認めた代行業者としかやらない。
国内輸送の選択は通関業者がやってくれる。(費用は特約で安い)

・手続きの日程感覚
船便、空輸共に1日程度 

1.通関費用
2.輸入許可通知書が貰えない場合の手続きの仕方
3.関税、消費税の払い方(手数料込み現金払い、NACCS利用(即時自動口座引き落とし))
4.税務的に取っておくべき書類、データで良いか。
5.中国の休み

1.通関費用
船便、航空便と2種類があるが根本的な違いがあり、
そのためお金の費用の掛かり方が変わる。

輸入移送、国内移動は輸送する便側で業者がつき、こちらから言わない限り
勝手にやってくれる。
怪しいと思われ、税関検査されたら、別途費用発生し時間もかかる。

・船便
大量に輸入されるために使われる
→種類毎で費用が発生
・航空便
個人が輸入にするのに使われる。
テスト確認用の少量だと個人という扱い関税が0.6倍(テスト品と荷物に記載)
10000円以下だと免税(関税、消費税が掛からない。)
個人輸入の場合商品代金の60%課税の特例があるため、商品代金16,666円までは免税対象となる。
ただし、免税対象外の商品もあり(履物、編物、革製品など)
また商業と捉えられる大量だと消費税と通常の関税が掛かる。

→混在していようと箱単位で費用?


・船便
元々大量輸入のため商業目的
コンテナ単位で移動、中の荷物報告が必要で、
個人でも申請できるが実際に行き、書類が複数必要で専門的なため
通常お国が認めた通関業者が代行してもらう。
使用する船便で勝手に通関業者がやってくれる
便によって費用が変わるが、
通関費用は昔の国の法律の規約金が自由化後も適用され、1件(荷物1種類毎)に11800円かかる。そのほか通関手数料を取るが、それは便によって変わる。

電池込みの品の輸送がOKなLCL混載便だと
通関費用11800円(1件毎)
Kaigen通関手数料10000円
他の所だと、通関手数料が1件1500円という場合もある。

その際の費用
関税(総額20万以下)の場合は簡易税率。一部例外で一般関税率あり  
物によって税率が違う。



2.輸入許可通知書が貰えない場合の手続きの仕方
輸入許可通知書が貰えない便がある。
通知書は何かというと
税関が発行する。どんな品物と判断されどの関税率になるかが書いてある。

消費税納税事業者の場合は、輸入許可証の輸入者名が自分の名前(あるいは自分の会社名)になっていないと、
払ったはずの消費税が仮払い消費税(税別処理時)として認められなくなるので、国内の転送会社などを使っている場合は、
必ず自分名義の輸入許可証で送られているのか確認
荷物についてなく後から発行できるものもあるが、発行されない物がある。
海源快速船便とか発行されない。
海源快速船便は2021年後半から輸入許可書をダウンロードできるようになった。


3.関税、消費税の払い方(手数料込み現金払い、NACCS利用(即時自動口座引き落とし)

運送料は原則前払い

日本側の消費税・関税は、EMS・DHL・OCS・郵政の船便の場合配達時に代引き
又は請求書の支払い


コンテナは、配達前に課税額を連絡。振込み後に配達

DHL、OCS、スコアジャパン等は、関税・消費税の後払い請求も可能
詳細は各社にお問い合わせ

・課税となった場合、
税実費に加え立替手数料(EMS200円/箱、DHL1000円/件、OCS800円/件など)が必要
商品金額により増減する場合があり

 NACCS利用(即時自動口座引き落とし 別名リアルタイム口座振替方式)を利用する事で原則として立替手数料が無料。こちらから銀行振込をしなくなるため、確認が減り1-3日程到着が早まり、皆これを使っている。
使用方法はサイト登録後、自分で荷物毎に番号を発行し、発送する代行業者を通し、通関業者に事前に知らせておくことで、荷物が自動で税を払ってくれる。
輸送方法によっては輸入許可通知書がなく、(海源快速船便とか)
税額等の内容がわからないことがあり、確定申告時の仕訳に問題が起きるため
netNACCSの申し込みをしておく。

・通関業者に伝える内容
下記番号は固定。伝えて、毎回リアルタイム口座を使う旨を伝えればよい。
金融機関コード(4 桁)+支店コード(3 桁)+口座番号(7 桁) 
(口座番号等が桁数に満たない場合は、番号左側に 0(ゼロ)を個数分付記) 
https://bbs.naccscenter.com/naccs/dfw/web/tetsuduki/realtime/riyouhouhou.pdf

・使うまでの手順
税関輸出入者コード発行
税関
https://www.customs.go.jp/zeikan/seido/zeikancode.htm
NACCS申請
機関:輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社
https://bbs.naccscenter.com/naccs/dfw/web/tetsuduki/realtime/#1
netNACCS申請
機関:輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社
上同記

NACCS、netNACCSの申請はNACCS掲示板で行うが、
実際に使用するにあたって、
NACCSパッケージというソフトをPCにインストールして、ソフト上で行う。

NACCSとnetNACSSのログイン、パスワードは別物である。
NACCS内の請求項目は、港などで、作業を依頼した場合の作業費用の請求のみ。
許可書と口座振込詳細(消費税の納税額の記載情報)はnetNACCSでしか見れない。

ソフト画面。
輸入許可書の確認できる即時伝聞取り出しは、1週間で消えるので注意。消えたら、通関業者に再発行してもらわないと確認できない。
消費税支払い確認できる管理資料は日報形式で使ってない日も毎日出ている。通関業者Aに同日2件頼んだら、項目がまとめられる。通関業者が別社なら別行になる。
ファイルは複数あるが、口座使用明細データが消費税支払いデータ。

口座残高不足なら通関業者から通常手順の
直に振込依頼の連絡がくる。この場合、振込確認で1-3日無駄になる。   


netNACCSのマニュアルが掲示版にある。
NACCSのご利用方法→パッケージソフト・デジタル証明書→
3.パッケージソフト操作説明書→netNACCSはこちら(デジタル認証有り)→
NACCSパッケージソフト操作説明書(一括お勧め)
にあるが、複雑なので聞く方が早い。。


・NACCS登録で分かりづらいこと

使えるようにするのに各機関バラバラで情報が細切れになっているので、
調べるのに手間取った。
また更に各機関に紙提出があり1か月以上かかる。

他の方のサイトをみて進めてもらえばいいが、
申請後のメールで書いてある通り、現在仮ログインパスワードなので
2日以内にログインして、
NACCSの新規ID,PASSを確認しておく(netNACCSではなく)。事業所コードが新規IDになる。忘れるとNACCSへ電話でまず事務所コードを教えてもらい、その後自動メールでPASSをもらうことになる。
また請求先コードは記載がないため、説明PDFに書いてある専用電話番号0367326122に電話し教えてもらう。
netNACCSのパスワードは登録完了時の画面にでているため、それをメモしていないと、また再発行することになる。これは当日、1日以内に連絡来る。





4.税務的に取っておくべき書類、データで良いか。
代行業者曰く全部取っておいた方がいいと思うとのこと。
基本ハンコが押されるものがないし、データでやり取りしているので、データでいいと思うとのこと。
内容が本当か確認すべき。
輸入許可通知書は課税者だったらないと還付が受けられないので取っておく。

/書類7年間保管
帳簿の備付け
記載事項:品名、数量、価格、仕出人の氏名(名称)、輸入許可年月日、許可番号を記載(必要事項が網羅されている既存帳簿、仕入書等に必要項目を追記したものでも可)


/以下の書類5年間保管
・売買契約書
・インボイス(Invoice/送り状)
・輸出許可書、輸入許可書
・送金明細書、受取金明細書
その他にも、取引に関する事柄が記載されたE-mail*などの提出を求められたり、輸出者や輸入者の貿易事務が、税関職員から質問を受けたりするケースもあり

税関サイト
https://www.customs.go.jp/shiryo/chobo.htm


・保管のお勧めやり方
先の書類を含め、取引企業ごとで変えたり、そのファイリングする船積書類も重ねる順番を決めておいたりする(例:表紙はB/L、次にインボイス、パッキングリスト…の順になるように整理するなど)と、自分たちも過去の輸出入取引について調べるときに便利


5.中国の休み
10月1-7日 国慶節
日本での年始年末1日
旧正月2月頭ごろ(毎年微妙に変わる)

旧正月はかなり長いので1か月前に発注だと遅い2か月考えておく。